白鵬が横綱で初賜杯…大相撲秋場所

　◆大相撲秋場所千秋楽（２３日・両国国技館）　一人横綱の白鵬が大関・千代大海を寄り切り、１３勝２敗で２場所ぶり４度目の優勝を決めた。横綱での優勝は初めて。千代大海は９勝６敗。

　新大関の琴光喜は小結・稀勢の里を内無双で下して１０勝５敗。稀勢の里は６勝９敗。大関・琴欧洲は関脇・安美錦に寄り切られ、８勝７敗に終わった。安美錦は１０勝５敗。

　敢闘賞は１２勝を挙げたベテラン旭天鵬と、新入幕で１１勝の豪栄道。殊勲賞はともに白鵬を破った小結・安馬と豊ノ島が受賞した。技能賞は該当者がなかった。

　今場所は三段目を除く幕内、十両、幕下、序二段、序ノ口の各段で外国出身力士が優勝した。各段優勝で５つを外国勢が占めたのは２００３年初場所と並ぶ最多記録。

　白鵬「初日に負けてどうなるかと思った。本当にうれしい。これまでの優勝とは全然違う。２敗したときが一番苦しかった。横綱として優勝して、ちゃんと責任を果たせて良かった」

　三保ケ関審判部副部長（元大関・増位山）「白鵬はきょうは前まわしが早かった。横綱になっての（初めての）優勝でほっとしているのでは」

　放駒審判部長（元大関・魁傑）「白鵬は初日に負けたけど、責任を果たした。（一人横綱の重圧は）見ていて特別そういうのは感じなかった」

　▼三賞受賞力士
【殊勲賞】安馬（初）、豊ノ島（初）
【敢闘賞】旭天鵬（５）、豪栄道（初）
【技能賞】なし

　◆白鵬　翔（はくほう・しょう＝本名ムンフバト・ダバジャルガル）　西横綱、モンゴル・ウランバートル出身、宮城野部屋。０１年春場所初土俵。ことし夏場所後に横綱昇進。優勝４回、殊勲賞３回、敢闘賞１回、技能賞２回。得意は右四つ、寄り、上手投げ。１９２センチ、１５１キロ。２２歳。

参照元：スポーツ報知